レイズド ホイールハウス Raised Wheel House

Low Downしても快適性を維持したい!!オーナーが行き着くのは”レイズド”です。レイズドと言っても何を’上げるのか’?? ホイールハウスです。ショートストロークのアブソーバーを入れてもホイールハウスに当たってしまうほど車高を落とすと底上げするしかありません。ローダウンのカスタム中のカスタムと言えるでしょう。






   マウスを乗せるとカスタム後のイメージに切り替わります。

ご紹介するのはポルシェバス・プロジェクトの第二段です。オーナー様は独自の世界観でレイトバスを完成させ空冷VWシーンにおいてセンセーショナルなデビューを果たしました。約2年の成熟を経て、やり残したモディファイに手を付けられます。レイズドホイールハウスです。日常のツールとして使われているバスであるが故、実用性も兼ね備えてこそ大人の色気のあるカスタムであるという想いからのプロジェクトスタートです。

「8cmの底上げ。オリジナルの意匠を残して、あくまで自然な仕上がり」を目指します。
板金中の写真は割愛(夢中になって作業したため写真撮り忘れ)しますが、プライマーが塗ってあるところがホイールハウスを8cm立ち上げた部分です。ボンデ鋼板で形成してあります。

オリジナルと比較されるとよく分かります。

ボディー側に合わせてドアも形成します。3次元Rですので非常に高度な技術が必要であることが分かると思います。 もちろん左右のドアで形状が違ってもいけません。シンメトリーにも十分気を遣います。

オリジナルと比較されるとよく分かります。

オリジナルのプレスを最大限生かしながらの板金です。
垂直に立ち上げるのが作業的にも楽なのですが、自然な仕上がりと断面係数を上げる(剛性確保)ためにも斜めに滑らかに立ち上がるこの形状に決定しました。

バンバン閉めますのボディー側とのクリアランスが一定となるようにとにかく形成に気を使いました。

ペイント完了!!



いかがですか?このRは美しいと思いませんか?





今回の小プロジェクトは外見は一切変化ありません。
走行性能の向上や、同乗される方への心遣いがうれしいですね。

大人のカスタムです。