ケース 1:Type 2 オカマ掘られちゃいました
       (Owner:Masuda-san)

交差点で、左リアをカマ掘られてしまいました。

よく見ると、思いっきり歪んでいます。痛々しい姿です。



反対側の右リアの写真です。

衝撃で厚塗りパテが割れ落ちてしまいました。自分のBusの素性が分かる一瞬です。

大金を出して手に入れたBusが、こんな仕事をされていたと思うと痛たまれません。

BUG BOXは最後の駆け込み寺となっているケースが本当に多いです。

エンジンならびにミッションのノーズコーンも損傷している模様です。これではエンジンもかかりません。

現状を確認したところで、さっそく作業に取り掛かります。

先ずは、シャーシを固定し、再生不能なスキンを切り取ります。

引き作業の開始です。

あっちに引いたり、こっちに引いたり・・・

引きすぎると戻すのが大変なので、慎重かつ大胆に修正していきます。



イングリッシュウォールでコーナーパネルを製作します。

リアハッチボトムプレート(Rear Hatch Bottom Plate)をリムーブしたところ。

コーナーパネルの合わせ。
全体を見ながら、合わせを繰り返し行い修正を行います。
この作業が、仕上がりを左右する最も重要な作業のひとつです。



一枚板から作製したリアハッチボトムプレート(Rear Hatch Bottom Plate)
こんなパーツは既にVW社・社外を含めて供給がストップしています。ですからBUG BOXは作ってしまいます。

BUG BOXでは純正とまったく同じプレスを入れますので、強度・建てつけ・仕上がりが違います。

車体側にもスポットシーラーを塗って、サビ止め&スポット溶接する部分の処理を行います。

チリ、ねじれ、寸法、イニシャルトルクなどに注意しながら、本溶接を行います。

別に作製しておいたリアコーナーパネルボトムを本溶接します。
リアハッチ、デッキリッドなどを、もう一度取り付け開閉に問題ないことを最終確認します。

古い塗装を剥離後、サビ止めを塗って、パテ作業に入ります。

サフェーサーを塗って、板金終了!!

ここから塗装部門の内城さんにバトンタッチです。

内側からペイントをします。
いきなり塗っているようですが、この前にさまざまな作業があり、エンジンルームのような形状が複雑な場所は各工程において特に時間がかかります。



エンジンおよびミッションは”いっちゃん”の手により完璧に修理が行われました。

外側のペイントも終わり、点検をして終了。

これで元通り以上になりました。