フォルクスワーゲン 取り扱い方法

1964年式 1200セダン、コンバーチブルの取り扱い説明書をベースにBUG BOXがアレンジしました。

 1.三角窓ハンドル
 2.三角窓ロック
 3.方向指示器レバー
 4.警告灯 赤 ダイナモチャージとエンジン冷却用
 5.スピードメーター
 6.警告灯 緑 方向指示器用
 7.警告灯 青 ヘッドライトハイビーム用
 8.警告灯 緑 油圧用
 9.イグニッションスイッチ
10.ヘッドライト・計器板灯スイッチ
11.灰皿
12.ウインドシールドワイパー及びウォッシャースイッチ
13.ドアハンドル
14.ウィンドーグラス開閉ハンドル
15.フロントフード・ロックリリース
16.ホーンレバー
17.ヘッドライトディマースイッチ
18.クラッチペダル
19.ブレーキペダル
20.アクセルペダル
21.燃料計
22.ハンドブレーキレバー
23.ヒーターコントロールレバー
24.ギアシフトレバー

ドアロック

 ドアロックは、プレスボタン式で、ドアを開けるにはボタンを押したら開きます。ロックを解除するには、ドアキーを鍵穴に差込み、キーを半回転回せば解除できます。
 キーを使用しないで施錠するには、両側のドア内側のドアハンドルを前方に押しておき、外側のドアハンドルのボタンを押しながらドアを閉じれば、ロックがかかります。この場合ボタンを押さないでドアを閉じてもロックはかかりません。(誤ってキーを車内に差し込んだままにして、ドアをロックしてしまう事を防止しています)


フロントシートの調整

 フロントシートの位置の調整は、容易にできます。シートのストッパーを外すには、左右シートそれぞれの右側前方にあるレバーを上方に起こします。これでシートは前後に自由にスライドできますので、お好みの位置にセットしてください。尚シートレールは、前方より後方に向かって、低くなるように傾斜しています。
 バックレスト(背当て)の角度の調整は、シートの左後端にあるつまみを回すことによって、3段に角度を変えることができます。
 同じ姿勢で、何時間もドライブをしていますと、どうしても肩が凝ってきます。運転するときは、正しい姿勢で運転するのが原則ですが、長時間のドライブでは、時々シートの位置や角度を調整し、疲労を最小限に食い止めるよう、調整位置をフル活用しましょう。




バックミラー

 どの角度にも調整できますので、体の位置を変えなくても、何時の後方をよく見透かせる様セットしておきましょう。
 コンバーチブル型のバックミラーは、トップをオープンにした場合には、180度回転させることにより高さを調整できますので、後方を良く見透かす事ができます。


サンバイザー

 左右のサンバイザーは、横方向に向かっても回転できますので、再度からの直射日光を防ぐことができます。


方向支持レバー

 わざわざハンドルから手を離さなくても、指先で軽く操作できます。
  レバーを上方に − 右方向指示
  レバーを下方に − 左方向指示
スピードメーター内に組み込まれている2重矢印の緑色の警告灯が、左右何れかの方向指示レバーを作動している間、点滅しています。方向指示レバーはセルフキャンセル式なので、ハンドルを戻せば、レバーも自動的に戻ります。


ウインドシールド・ワイパー

ダッシュボード上の、右側のボタン式スイッチを引き出せば、ワイパーが作動し、押し込めば、ワイパーは、自動的に元の位置に戻ります。



ウインドシールド・ウォッシャー

 上記のワイパースイッチの中心に組み込んであるノブを押せば、ウインド洗浄液が放出されます。ウォッシャーは圧縮空気により作動しますので、ガラス面が綺麗になるまでノブを押してください。
 時々は、ウォッシャー液容器の点検をお忘れなく、容器は、フロントフードを開ければ、スペアタイヤの後方にあります。約1リットルの洗浄液と圧縮空気が入っていますが、図の様にキャップを外せば、圧縮空気が逃げてしまいますので、洗浄液を補充したら圧縮空気を入れておきましょう。洗浄液は容器一杯に入れても差し支えありません。キャップについているパイプの中には、ウォッシャーの作動に十分なエアが何時も蓄えられています。
 ワイパーブレードは、時折取り外して硬いブラシと洗浄液で清掃してください。1年ごとに新しいワイパーブレードと交換されることをお奨めします。




ライト回り

 ダッシュボード上の左側のスイッチで作動します。2段引出式のスイッチで最初の1段で、スモールライト、テールライト、番号灯などが点灯し、更に2段目では、その他にヘッドライトが点灯します。ヘッドライトのディマースイッチ(減光切り替えスイッチ)はクラッチペダルの左側の床面に付いています。


計器灯

 ライトスイッチと連動して点灯しますが、抵抗式ですので、ライトスイッチを回すことにより、照度を無段階で調整できます。スイッチを左一杯に回しますと、計器灯は完全に消灯します。


ルームライト

 左側面ドアの上についています。ライトに組み込まれているスイッチは、次の3通りにセットできます。
  上 − ドアの開閉と連動して点灯
  中 − ドアの開閉に関係なく消灯
  下 − ドアの開閉に関係なく点灯
 コンバーチブル型では、ルームライトはサンバイザーの中間のバックミラーサポートに組み込まれています。スイッチの位置は、次の通りです。
  上 − 点灯
  中 − 消灯
  下 − ドアと連動して点灯



前席用灰皿

 図でご覧のように中央のスプリングを押さえれば簡単に引き出せます。差込む時には押さえなくても スプリングは自動的にセットされますので、ただ押し込むだけでよいのです。


後部席用灰皿

 取り外すには、少し押し下げねばなりませんが、掃除が終わって取り付ける場合には、上下均等に押し込んでください。


ベンチレーション

 車内の換気は、三角窓により行いますが、同乗者と車外の天候にマッチする様にご使用ください。寒いときでも、どちらかの三角窓を僅かに開けておけば車内の空気は絶えず換気し、窓の曇りを防止できます。


スライディングルーフ

 スライディングルーフ付の車では、サンバイザーの中間の凹所に取り付けられているクランクハンドルを回すことにより屋根を開閉します。その操作は、クランクハンドルを下方に起こして回転させれば、自由にルーフを開閉できます。又お好みの場所にセットする事もできます。完全にルーフを閉じる時には、クランクを一杯に巻き戻し、少し逆に戻して元の凹所にはめ込んでください。



トランクルーム

 車がロックされてあれば、フロントのトランクルームは、完全な盗難防止用です。フロントのロックレリーズは、左側のダッシュボード下部にあります。
 コンバーチブル型では、このロックレリーズは、施錠できるようになっていますので、トップをオープンにしている時でも、スペアタイヤ、燃料タンク、荷物等を盗難から防止できます。このロックのキーは、ドアやダッシュボックスの鍵と共通です。
 フードを完全に閉じる時には、完全にロックしたかどうか確認してください。
 荷物を入れる場所がもう一ヶ所、リアシートの後ろ側にあります。車が走っている時でも自由に荷物の出し入れが出来ますし、雨天の際には、濡れないで済みますので、理想的な荷物室です。荷物の出し入れには、シートのバックレストを前に倒せば、より楽です。大きい荷物を積みたい時には、バックレストを前に倒して固定できます。そうでない普通の状態の時には、バックレストは、右側に付いているゴムの留め環で固定しておいて下さい。



コンバーチブルトップ

 一人で簡単に開閉できますが、その取り扱い方によって、トップの寿命が左右されますので、丁寧に、長持ちのする様、大切に取り扱いましょう。
 トップが濡れたときは、すっかり乾ききるまでそのままにしておきましょう。
 長時間、埃っぽい道路を走った後では、トップを外す前に、軽く叩き、柔らかいブラシで埃を良く落とす習慣をつけましょう。トップについた埃は、そのままにしておきますと、布地を痛めたり、しみがついたりし易いものですがトップを外して、ファスナーでしっかり固定しないで走っていますと、同じようにしみが出来ます。もししみが出来たり、布地が痛んだりした場合はVWショップにご相談ください。


トップを外すときの要領

 先ず、フロントのファスナーを緩めます。
 先端を持ち上げながら、後方に折畳みます。
  トップカバーの両端をリンケージから外し、内張りを内側に押し込めば、リンケージは自由に動きます。ファスナーのキャップを前端の溝に差込んでおいてください。今度は、トップをそのまま左右にあるスプリング式の掛金がかかるまで押し下げます。
 後はカバーを掛けるだけですが、カバーを後部より引き伸ばしながら、ボタンをしっかりかけていきます。カバーは折畳んだトップの上に、きちんと掛けてから下からはみ出さないようにご注意ください。又トップ下縁のモールは露出するのが正しいやり方です。

  


トップをつける時の要領


 カバーを取り外して、どちらかのトランクルームに格納します。
 折り畳んだトップを押し下げて、スプリング式の掛金を外し、トップを引き出します。トップの前端の溝をウィンドシールドのフレーム上部のチャンネルにはめ込み、ファスナーキャップをブラケットに噛み合わせ、ファスナーを締めれば出来上がりです。